レイアウト変更でエレベーター設置が可能になるリフォームとは
二世帯同居家族の場合、特に両親が高齢者と呼ばれる年齢になっている場合には、自宅エレベーターの設置も良いと思います。自宅エレベーターを設置できると、階段の昇り降りの際の転倒事故が、なくなるからです。階段の転倒事故は、とても恐ろしいです。私自身は、はっきりとは意識していなかったのですが、両親が、ある年齢を境にして、階段が怖いと強く主張し始めるようになったのです。自宅の階段には手すりがなかったからです。手すりがなくても、両親が若い頃は、やはり、それほど気にしていなかったそうです。しかし、足元が不安定になったりするときには、手すりが必要だと主張するようになりました。階段を昇りきる前に、あるいは階段を降りきる前に、どうしても一息つける余裕が欲しいから、とのことでした。エレベーターの設置は予算も必要ですが、スペースも必要です。自宅用エレベーターは小型化されているとはいうものの、新設するためには、工事作業用スペースも確保しなければならないために、いろいろと難しかったのです。新築の時には図面の段階で処理できても、中古住宅へのエレベーター新設リフォームの場合には、もはやレイアウトの変更そのものが不可能だからです。
二世帯同居家族が自宅エレベーターを導入するためには、建て替えるくらいの気持ちが必要なのではないか、というのが現実的な感想です。まず一番の驚きは、エレベーターそのものの容積を配置するスペースが確保できていても、設置工事のための作業スペースが確保されなければ、結論としてエレベータの設置は不可能なのだということです。リフォーム内容というよりも、工事作業用スペースの問題というわけです。そこで考えられたのが、家屋内部のレイアウトを、思い切って変更してみたらということでした。階段そのものをいったん撤去してしまい、広いスペースを確保して、エレベーターを設置して、それから階段を新設する、という方法でした。さらにエレベーター扉は、両親の部屋の入り口に向き合う形になるようにします。吹き抜けの空間があり、階段そのものを撤去できさえすれば、かなり広い容積が確保できるのです。階段新設の費用は予想外の出費になってしまうかもしれませんが、工事作業用スペースを増やすのには役立ちますし、同時に、手すり付きで滑りにくい階段に変えることが可能になるのがメリットと言えます。